2011年6月18日土曜日

ダーダ・ハリの井戸を鑑賞する


すこぶる体調がよくなったので、例の井戸を見に行く事にした。

歩いては周れないので、よし!リキシャを使おう!
 駅前にたくさんリキシャがいるので、あまりウサンクサくないオヤジを選んで指名した


基本的に料金は事前に交渉すべきだ。決めておかないと降りる時におもいっきりふっかけられる。最初に決めててもしょっちゅう揉めるんだけど、、、決めとくに超した事はない。特に「いくらだ?」って聞いた時に「As You Like(あんたの好きな様に)」と言われれば要注意!!


オヤジは「ここはどうだ?」「あそこもいいぞ!」って提案してくる。まあ、定番ですね。
麻呂みたいに「良いようにせい」とは絶対に言ってはいけない。後でとんでもない事になる。


井戸に行きたいんだけど、井戸ってなんて言うんかな?オヤジに「井戸井戸」と言ってみる。
アイ、ディー、オー、I,D,O。い、ど
するとオヤジは「オー、Here Is INDO」と返す。

違う違う。」と言いながら、バケツで水を汲むジェスチャーをしてみる。
オヤジは分かってるのにニヤニヤしながら分からないフリをする。「もう、分かってんだろ」と思いながらジェスチャーを続ける。

なんとか話成立!井戸へゴー

インド人運転うまい。当たりそうでギリギリ当たらん。人を轢きそうになると「どけっっ!!」と叱責する。逆に信号守って安全運転のインド人がいたら、それはインド人ではない。


しばらくして井戸へ到着した。

なるほど、これが。

なかなか立派な井戸。ずっと地下に続いてて、全体をおしゃれな柱が支えてる。下まで行くとさすがに暗い。時々コウモリ?が「ギャー」って出てくる。
このまま失踪してタクシー代払わないっていうのも、、」などと考えるけど、しない。オヤジが上からずっとこっち見てるから

戻ると、「どうだった?」と聞いて来たから、「うん」と答える。

その後、寺とか地元で有名なとこを周った。 記憶が風化してて、そのへんはあんま覚えてない。


で、料金精算するとき、やっぱり揉めた。 「これだけ周ったし、俺はいい運転をしたからもっと払え!」ってさ。定番。 そのとき僕は体調が回復して機嫌良かったのと、このオヤジ結構好きだったので、言い分を払ってやった。最初に決めてた料金とそんな変わらんかったし。


オヤジとはガッチリ握手して別れた

アーメダバードへ


残りの2人とも別れ、僕はアーメダバードへ行く事にした。東に200kmぐらいかな?鉄道のスピードは遅いので、寝台で行く事にした。

インドの鉄道は数時間から半日は普通に出発が遅れるけど、今回はすんなり出発した。
寝台は上から3列あって、自分は一番上だった。僕は背が高いので、身をかがめて、持って来た寝袋にもぐりこむ。 下でオヤジが携帯でなにやらわめいてる
なかなか寝付けんかった
列車の『ガーッ』って燃費悪そうな轟音が最初は慣れなかったけど、徐々に心地よくなってきて、寝た。


アーマダバード到着!

夜中だったので、宿の客引きも油断していたのか、あまり寄って来なかった。
駅周辺を適当に歩く。 マニアックな地域なのか、ガイドブックでもここは1ページしか紹介されてない。

地球の歩き方の説明文を見ると、『この街には中心に彫刻が施された、立派な井戸があります』と書いてる。あと挿絵が入ってる。以上。こんだけ。


ここで役に立つのが、最強のガイドブック『ロンリープラネット』です。旅人の間で交わされる会話の『ロンプラ』とはこのことです。

マニアックな情報が満載!!宿情報はもちろん、『どこどこのオヤジは気前いい!』や、『裏技的な買い物』『最安での移動法』など、かゆい所に手が届く、むしろ 掻きすぎて血が出るくらいの充実っぷり!

アーマダバードのページをパラリとめくる!
そこで紹介されてる近くの宿へチェックイン!

 受付のオヤジが寝てるのでゆり起こす
オヤジは「ん、、ああ、客か、、、」といった風に「空いてるから適当に入んな」と言った。

アーマダバードは田舎なんだろうか?ムンバイよりもテンションが大分ローな気がする
空いてる部屋を見つけて入る。 簡易ベッド1つに、窓は鉄格子、そんだけのスタンダードな宿だった。確か宿代は100ルピーで、『ガイドブックを見て来た』と言うと10ルピー安くなった。

この頃僕の体調は最悪で、頭痛と吐き気と熱と下痢がひどくなって、ずっと横になってたんだけど、一向に改善しない。バファリンの愛情パワーを使っても、正露丸でも全く効かない。 
特に万能薬と思っていた正露丸でさえ効果無しなのがショックだった。子供の時から、歯が痛い時も、頭痛も、関節痛もぜーんぶ治して来たのに・・・。

下痢で脱水症状になるといけないので、持ってきたアクエリアスの粉末を溶かして飲む。
時々、気分悪さがひどくなって、共同のシャワールーム行って思いっきり吐く、、、いろんなもんが出た。朝食ったナンとかサモサとかヨーグルトが出た。 精神的にも参って来て、なんでか『さよならニッポン・・・』ってわけ分からん一文が頭に浮かんだり。

その時アウランガーバードで買った薬を思い出した。宿屋のニーチャンに『インドでかかった病気はインドの薬でしか治せない』と言われて、雑貨屋で一応買ってたんだっけ、、、
早速服用してみる。 最初は何もおこらなかったけど、1日過ぎる頃には少し良くなって来た。徐々に熱が引いて行く感じがする。 やばい。効く!すごい!なんや!スカッッッッ!!
2日目には全快した! なんで?!成分はなんや!うおっっ!

持参した日本の薬を1週間飲んでも全然治らんかったのに、、、、やっぱ『現地に従え』ってことね。

ムンバイとその博物館について


パーティのメンバーはそれぞれ行き先が違う。1人旅のほとんどの人はどこに行くかは決めてない人が多いけど、その時「行きたい!」と思ったとこに行きたい。


シンさんとはここで別れる事になった。「バラナシ行って、最終的には南下ってゴア行きたい」って言ってた気がする。

マジ世話になった。僕が体調崩して宿でずっと寝てた時に、代わりに買い物してくれてありがとう。バトルの基本を教えてくれてありがとう。

残りの3人はまたムンバイに戻る事にした。ムンバイの町並
戻って情報を集めて、今後のおおまかなプランをたてようと思った。

ムンバイ着いて、適当に宿決めて、メシ食ったり、色々雑用を済ます。


博物館見に行った。受付に『外国人200ルピー、インド人10ルピー』と書いた料金表があった。
鬱憤が溜まっているせいか、この『外国人200ルピー』を、削り取って『2ルピー』にして、受付に「だって2ルピーって書いてるぞ!通せこの野郎!!」とインド人式に闘おうか、などと考えた。
でもこの料金表、よく見ると『ただし学生は10ルピー』と書いてる。僕は学生だ。
受付に国際学生証を見せる。
10ルピーで普通に入れた

博物館の内容はあまり覚えていない。
やたら広くて、動物の剥製がたくさんあったのは覚えてる。 土偶やら、絵画がたくさんあったのも覚えてる。 しかし何がメインだったか覚えてない。
 興味がないなら行くべきではない

インド門を見に行く。 まだ改装が終わらないらしく、覆いが取れてない。 物売りが多い。人ぐらいの大きさの風船売るオヤジの声が響く。チャイ売りが「いらない」って言った30秒後にまた売りつけてくる。くつみがきとか、ヘナ屋とか、アクセサリ屋が密集してる。
インド門でチャイをすすりながら海を眺める。何に納得したのか『ふーん』って気持ちになった。

この時、なぜが「北に行こう」と思った。